小児歯科について
歯医者に行ったことが無いのに、大泣きするお子さんがいます。ほとんどの場合、親や、兄弟の言葉で恐怖心を植えられているのです。
「虫歯が痛いなら歯医者でがりがり削ってもらうよ」!!!なんて問題外としても、診療台に座った子供の横で「痛くないよ、痛くないよ」と連呼されては恐くならない方がおかしいというものです。 せめて、「いやなこと何にも無いよ」というような言い方にして下さい。むしろ「なんかいろんな器械があって楽しいらしいよ」とか「虫歯が治るとすっきりして気持ち良いよ」 など、良いイメージを与えるようにして下さい。実際、変な先入観を持たない子供達は歯医者に行くことが楽しみになって来るのです!
虫歯は、生活習慣病と言っても良いと思います。子供の、食生活やきちんとした歯磨きは大人にしか管理できません。大人が正しい知識と実行力を持っていれば、まず虫歯にはなりません。
「乳歯はどうせ生え替わるから」と考える方がいらっしゃいます。痛みで苦しむ子を放って置けますか?痛みは治まっても、膿がたまって体中へバイキンが回っているかもしれません。 食事が満足に取れなければ、身体の成長も遅れます。早くに乳歯を失えば、永久歯で歯並びも悪くなります。
お子様の歯並びでお悩みの方へ
子供のうちに矯正治療(第1期矯正治療・第2期矯正治療)を受けておくことで、歯の並ぶ土台である顎を正しく発達させることができます。最終的な歯並びは、大人になってから初めて矯正治療を受けるケースと比べても、よりよい結果が得られます。お子様の歯並びでお悩みの方は当院へご相談ください。
乳歯が生えたら歯医者さんへ
小児歯科は、お子様の歯の健康維持には欠かすことができません。乳歯が生えてきたら、まずは歯医者さんに行かれることをお勧めします。「乳歯は生え替わるから」とおろそかにしてはいけません。乳歯にはとても重要な役割があるのです。
乳歯の大切な役割
- 食べ物を噛む
- 発音を助ける
- 顔の形を整える
- 永久歯がきちんと生えるよう案内をする
6歳臼歯が生えてきたら
6歳頃にもなると永久歯が生えてきます。これは噛み合わせの中心となり、歯並びの基礎にもある一番大切な歯「6歳臼歯」です。この6歳臼歯は大事な歯ですが、とても虫歯になりやすいのです。毎日のブラッシングや歯医者さんでの定期検診などを徹底し、この大切な歯を守っていきましょう。
6歳臼歯が虫歯になりやすい原因
食べかすが歯の表面につまりやすい
6歳臼歯の表面には深い溝があり、この溝に食べかすが詰まってしまうのです。この溝をあらかじめ歯科用プラスチックで埋めておく治療「シーラント」をおすすめします。
口の最も奥に生えるため、ブラッシングしにくい
これは6歳臼歯に限ったことではありませんが、奥歯は頬の肉に邪魔されてブラッシングしにくいと言えます。他の歯よりも時間をかけて丁寧にブラッシングするようにしましょう。
抵抗力が弱い
これも6歳臼歯に限ったことではありませんが、生えたばかりの歯は抵抗力が弱いです。通常の抵抗力が備わるまでには、生えてから2年程度の期間が必要です。
フッ素塗布
歯医者さんで歯の汚れをキレイに除去した後、高濃度のフッ素を歯の表面に塗布していきます。3~6ヶ月間隔でフッ素塗布をすることにより、より効果的に歯を強くすることができます。
上記の予防法を受けることはもちろんですが、お子様の歯を守るためにはかかりつけの歯医者さんを作ることも大事です。歯科医とお子様の歯についての相談を定期的に行い、お子様の歯を守っていきましょう。