矯正歯科

歯列不正のほとんどが、歯の生える場所(スペース)が無いことによります。
遺伝的なことから悪習癖、虫歯、食生活が原因であったりします。
歯を動かすには、針金やゴム,ネジ等の力を利用します。
歯から,根の周囲に強めの力をかけ、炎症反応を起こす事で骨の押さえが無くなり歯が移動します。
程度によって個人差もありますが、力をかけ始めて4~5日は軽い痛みを感じます。動いてくる と、痛みは無くなり歯もぐらぐらしてきます。装置によっては 頬の粘膜に当たって口内炎を作ることもあります。
最初は、当たる装置の部分に軟らかいワックスを付けることで痛くないようにします。3週間もすれば粘膜も厚くなり、ほとんど感じなくなるでしょう。
個人差もありますが、動かす期間(動的期間)は1年前後からよほど長くても3年位までです。歯を目的の位置に動かした後は、固定(保定期間)に入ります。後戻りしないように、少なくとも動かした期間以上、歯を動かなくする装置を入れておきます。
いずれのStepでも、口の中に常に装置が入っていますから汚れがたまり易く、適切な歯磨きができないと虫歯を作ってしまいます。ですから歯磨きのトレーニングは欠かせません。

今日、矯正に年齢制限はありません。審美目的だけでなく歯周病治療のためにも行います。
スペースが無い場合、犬歯の後ろの歯を抜くことが多いです。歯の表面にブラケットという装置を接着し、アーチ状の針金を咬ませてちから(矯正りょく)をかけて動かしてゆきます。矯正の期間は歯の移動距離は勿論、体の反応(骨代謝)によっても異なります。
最近、装置が外から見えない舌側矯正も始めましたが、力学上動かしにくくコストもかかるので治療費は倍になります。

部分矯正は、1~数本の歯のみを動かす矯正です。
歯の保存(抜かずに済ませる)や、補綴(人工の歯などを入れて咬めるようにする)の前準備として行うことがほとんどです。
虫歯が進行して抜歯せざるを得ないときでも、歯を引き出すことで、健康な部分が使えるようになります。
虫歯などでできた空間に歯が自然に倒れこみ、詰め物などが入れられない場合でも、元の位置に戻せばOKです。矯正期間は数週間で充分です。

生え変わり直前の乳歯列で、歯並びの良いお子さんは顎が小さいので、大きな永久歯に生え変わると歯並びが悪いようです。
成長期を終える13歳位までの間なら、顎を広げる(拡大)装置を入れて歯の並ぶ場所(スペース)を作ります。歯に咬ませた装置のネジを週1~2回自宅で回して頂きます。構造上、細かい動きはできません。
永久歯がすべて生え揃うにはまだ先になりますので、ある程度、予測したところまで拡大した時点でいったん終了とします。その後は2~3ヶ月ごとにチェックは必要です。
スペースが確保できれば、生えるときの力や舌や口唇の力が、ある程度きれいな歯並びを作ろうとする働きをします。普通の(唇側)矯正でも透明のブラケットを用いれば、さほど目立ちません。
スペースをかせぐために、生えてきた永久歯を抜かないように済ませるには、この方法になります。
開始の時期は6歳臼歯・前歯4本が生えた頃7~9歳位が良いようです。