歯科コラム
顎関節症は4つのタイプに分かれる!タイプ別で見る治療法
2017年05月1日 (月)

近年日本人に増えている顎関節症。顎関節症の原因は歯ぎしりやストレス、噛み合わせなど様々です。顎関節症は、口が開かない、顎の動きの異常を主な症状とする慢性化した病気で、細かく分けると4つのタイプがあります。それぞれの症状により顎関節症の治療の内容が異なります。今回はタイプ別にみた顎関節症の症状、歯科治療法について紹介します。

咀嚼筋の障害によりおこるタイプ(Ⅰ型)

顎には口を開け閉めし、食べ物を噛むための筋肉が付着しています。これを咀嚼筋といいますが、この咀嚼筋に異常がみられるものの、顎関節そのものに異常がみられない場合はⅠ型に分類されます。Ⅰ型の主な症状は顎を動かしたときの痛みや運動に障害があることです。Ⅰ型の治療は薬物療法や理学療法などといった筋肉の消炎鎮痛をする方法が行われています。

関節包、靭帯の障害によりおこるタイプ(Ⅱ型)
関節包、靭帯の障害によりおこるタイプ(Ⅱ型)

顎関節は側頭骨にあるくぼみに下顎の突起が入り込むように構成されており、顎関節の周りは関節包や靭帯で包まれています。この関節包や靭帯が捻挫することで顎の痛みや顎関節の運動に障害がみられる場合はⅡ型に分類されます。Ⅱ型の治療はⅠ型の治療と同じく鎮痛消炎を行いそれに加え、関節腔洗浄法を行います。関節腔洗浄法とは、顎関節を数回洗浄し炎症を取り除く方法です。

関節円板の障害によりおこるタイプ(Ⅲ型)

関節円板とは関節の間にあり、関節を円滑に動かす働きをしています。この関節円板の位置がおかしくなったり穴があいている場合はⅢ型に分類されます。Ⅲ型の症状は、痛みがあまりみられず、顎を動かしたときに「カクカク」と鳴るのが特徴です。Ⅲ型の治療は関節腔洗浄法や外科手術、マニピュレーションを行います。マニピュレーションとは関節腔洗浄法と似たような治療法ですが、洗浄は行わず水圧で関節円板の位置を変える方法です。

顎関節の変形によりおこるタイプ(Ⅳ型)

顎関節に長期負担がかかることで顎関節の骨が変形している場合はⅣ型に分類されます。Ⅳ型の症状では痛みがみられ、顎を動かしたときに「ゴリゴリ」と鳴るのが特徴です。これはⅢ型で鳴る顎の音とは違い、変形した骨の周りに新しく骨が作られるため骨がぶつかり合うような音がします。Ⅳ型の治療はⅢ型と同じ治療を行います。

顎関節症についてのまとめ
顎関節症についてのまとめ

顎関節症のタイプは炎症がおきている部位によって分けられています。場合よっては複数のタイプが重なっていることもあります。基本的にはⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳの順に重症度があがります。顎関節症はMRIやレントゲンなど様々な検査を行う必要があるため、あらかじめ顎関節症を専門としている歯医者さんへ行くことがおすすめです。

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